正月といえばビデオ
いっぱい見ました。簡単に感想を記録。
・ハリポッターとアガズバンの囚人
イマイチ。何がどうって展開が速すぎるのな。ものすごくぶつ切り。ノベルの映像化というだけの話に思える。1クールのドラマの総集編というか。
あと、原作でも最後の方の場面(館で大人たちがギャーギャーやるところ)のテンポが悪いというか、見苦しいというか、頭の悪い展開だなーと思っていたのがそのまま映像化されていたので更にしょんぼり。児童向けだからかあの世界の大人はどうにも間抜けなんだよな。簡単に盗み聞きされたりとか。
あとコレちょっと作り方かえるというか、監督とか脚本家が勇気を持ってきったり付け加えたり改変しないとずっとこのままの単なる映像化作品になっちゃうんじゃないだろうか。1はまだ話も短かったからそれでよかったけど、これからどんどん厳しくなるのに。
唯一良かったのはヒッポグリフ。乗りたいな、アレ。
・ヴィーナスホテル
SMAP草薙主演韓国語ドラマ。字幕で借りたけどほとんど日本人だから吹き替えでもよかったのかも。あるのか知らんが。
内容はマァマァ。韓国のとある街にあるホテルで、過去を捨てた脛に傷を持った人たちが再生していく話。
話は普通。キャラクターとかカット割り(っつーの?)にちょっと格好つけすぎの感もあるけどまぁ悪くないかな、っつー感じ。草薙の韓国語は棒読みに聞こえるんだがどうなんだろうか。医者夫婦(名前忘れた)とかは上手かった気がしる。
・ヴァンヘルシング
おもしろかった。吸血鬼退治ホラーアクション。
舞台や俳優陣にはややチープな感じがありつつ(吸血鬼がイマイチ)、かっこつけアクションとしては充分な展開。小道具類が格好よくて良かった。
野郎の裸が多いが俺的に萌えは少なめ。ヒロインのおねーちゃんは美人で好みだった。
生臭修道士の人はユマサーマンに似てると思った。
・シュレック2
クソおもしろかった! すばらしい!
昔ながらの御伽噺を皮肉るやり方はその時の気分によっては鼻につきそうな気がするけど、「結婚」という問題についての描写がとにかく面白かった。嫁と姑は嫌な部分も受け入れて何とか円満に事を進めようとしているのに、夫と舅が対立してるところとか。「あーそうそう」みたいな。
もちろんそれ以外の部分でもクスクス声を出して笑える小細工が盛りだくさん。HEROがかかるあたりとか格好いいし燃えた。個人的には地味に後ろで動いてる鼠が好きだった。
あとシュレックが美形薬を飲んで人間の男に変身する下りでは、華奢美形ではなくムチマッチョになり、かつ女の子にモテモテで嬉しかった。日本じゃありえない。アメリカは良い国だな!
顔で言えばチャーミング王子の方が好みだったけどな。シュレック人間バージョンは目がでかいのがイマイチな。あとカイルもちょっと好きだった。満足。
・スパイダーマン2
コレもおもしろかった。良い。
やっぱり声を出して笑えるところがいっぱいありつつ、それでいて話そのものはシリアスで容赦ない感じ。心から笑いながらもスパイダーマンの中の人の苦境にしょんぼり。
でもラストがスゲー嫌な感じなんですが。まだ辛い話が続くのか。アメコミって暗い話が多い割に印象は明るいのに(X-MENとか)、スパイダーマンは笑えるけどとことん暗いな。
・シービスケット
ウマー。まぁまぁかな。
前半の主人公3人の生い立ちを紹介する部分の展開が速くて、つか外人の顔わからんせいでレッド一家と車屋のオヤジ一家がぐちゃぐちゃになりかけたりして上手くのめり込めなかった。
でも3人がまとまったあたりからはまぁまぁ。前半てこずったおかげで没入感は浅かったけど。
あとナンバーワン騎手の人はレッドが好きなんですか? と思った。いやいや真面目に。
・ファインディングニモ
例のアレ。イマイチ。なんかあまり面白く無かったよ。
たぶん初っ端でドリーをあまり好きになれなかったせいだと思う。良い子だってのはわかるんだけど。あとオヤジもね。気持ちはスゲーわかるけど、なんか。ドリーのウザさと相まって「ガンバレ!」って気になれないというか。展開も丸見えだしダラダラ見てた。
何ででしょうね。魚だからかな。
・イノセンス
例のアニメ。まーまーかな。
そもそも諸般の事情から俺は強い女とそれに惹かれる(&引かれる)強い男という構図が好きではないので甲殻も見る気ねーワケだが、それ以上にあの引用の多さが。鬱陶しい。
引用したほうはその引用をもちろん知っているわけで、それについての考察とかを充分した上で好きだから使ってるんだろうけど、見てるこっちは必ずしもそうじゃないというか聖書とか孔子とか読んでねーよクソが! みたいな。で引用されまくって「どういう意味?」とか考えてると話がそこで途切れまくり。聞き流すにしてもそのうち「まーた引用かよ! テメェの言葉で語れよクソが!」と鬱陶しくなっていくわけで。もうウンザリ。
俺も本はよく読むから(海外現代小説ばっかだが)、スゲェ見事な描写とかに感心したり感動して引用したくなる気持ちはわかるんだけどさ。程度を考えろよ、と。
でも話調とか、ストーリーとか、世界観は好きな部類。あとメインテーマの声楽も好きな部類。だからまぁまぁ。いや、話自体は良くある話を深刻ぶってるだけに見えるけどな。でもまぁ嫌いじゃないよ。引用の嵐を捨てて1本で完結させてその分もうちょっと話を掘り下げてくれたら純粋に楽しめたと思うけど。普通の映画になっちゃうけどな。
あと冒頭にマトメ(TV版総集編?)が入っててなんか笑った。まぁ俺も最初に劇場CM見た時点では甲殻2って知らなかったしな。そのまま知らなかったら劇場まで見に行って「少佐ってダレ?」ってなってたかも。続き物と知って見に行くのをやめたクチ。
・マッハ
ワイヤーもCGも早回しも一切使わない肉体派テコンドー映画。イマイチ。
強い男は好きだし主人公の人は良くやってると思うしこれからもがんばって欲しいと思う。俺もCGでなくリアルの肉体を使ってアクションをこなすのは格好いいと思う。純朴な青年が村人のために迷信じみた信仰を貫くという話も悪くない。でもイマイチ。主人公の人のプロモという感が漂う。あとイカサマ師とそのツレの娘が頭悪すぎて不快感。要するに脚本とキャラクターが面白くねーんだわ。コンセプトそれだけ、というか。強調しすぎというか。これでもか! と出されるアクションがご都合的に見える。
あとアレ、話の中で賭け闘技場が出てきて、主人公の朴訥かつストイックな青年はそれを醒めた目でみているわけだけど、話の都合上戦わざるを得ない。ココで戦わうのはあくまで都合上、仏像を取り戻すためであったり誰かを助けるためなんだけど、でも最終的に俺等、見てる側のせいなんだよな。本当に強い男が、粋がってる暴漢をぶちのめすのを見たいがために出てくる展開じゃない。そこに主人公の醒めた目が痛いわけよ。なんか説教されてる気分になり、爽快感が無い。
そんなわけでイマイチだった。でもコンセプトそれ自体は素敵だと思うので、がんばって頂きたい。
まちがいていせい。
ホテルビーナス、攻殻。だとおもう(てきとう)。