« おしごとおわた | メイン | 困った »

名もなきヤスヲへ。お別れに寄せて。(TOKYO少女風)

ヤスヲ君。君が僕の前に現れて数日が経つね。サイレントヒルの感想に一見感情的と取れる書き込みをくれた君の姿は、当時の僕に、酷く礼儀知らずで頭の悪い子供といった印象を与えたけれど、その印象は今でもあまり変わっていないよ。
昨日はあんなことを書いたけれど、多分君は何も考えることなく、いつものように硬直した答えを返すのだろうから、おじさんは仕事が暇なうちにこのお別れを書いておこうと思う。君はインターネットの片隅でのやりとりなんて道端のウンコ程度にしか考えていないんだろう。そんな君に何かを期待するのは無駄だろうと僕は考えている。僕は君に失望した。
これを読まない可能性もあるけれど、それならそれでいい。

君も生きた人間の端くれならば、それなりに焦りや憤りを抱え、思い悩むこともあるんだろう。僕にもそんな時代はあった。いまでもその只中に居ると言って良い。
君がそんな風に、ある程度はマトモな人間であると仮定して、おじさんは、見ず知らずの他人のblogにおいて、2ちゃんねるにありふれた言葉の丸写しで人に絡む君の将来が心配だ。君はそれを暇つぶしだという。そんな所も心配だ。

でも僕は今年で28になる。20の頃と比べると、体力的にも思考能力的にも衰えを感じる。あとは坂を下る一方だ。
残された時間は僕が必要としている分には全然足りなくて、君自身もいくらか危惧しているように、下らないこと、僕が興味や価値を感じないことに費やす時間は少なければ少ないほど良い。
僕は君の友達でも、家族でも、先生でもなく、そして聖人でもなければ見た目ほど暇人でもない。君の行く末は少し心配だ。でも正直君に構うのはもう面倒臭いし、僕には何の利益も無いと判断したから、このエントリーでちょっとした説教をして自己満足に浸ることで、君との関係をおしまいにしようと思う。
「君との関係はおしまい」なんて書くと不倫でもしているみたいだね。でもあいにくおじさん、馬鹿な男は好きだけど、可愛げのない馬鹿は嫌いだ。だからヤスヲには萌えないんだ。

それで。要するに、君の書き込みは全くつまらない。これをとりあえず自覚して欲しいと思う。面白くも無い、もちろん正統性も無い書き込みは相手にされない。すくなくとも僕の場合はそう。
君の書き込みのほとんどは2ちゃんねるの、おじさんが訪れる限定された範囲、たとえばプレイ中のMMORPGのスレッドを1時間閲覧しただけで簡単に見つかるような、ありふれた言葉や論調ばかりで構成されている。
それらは2ちゃんねるの中でならある程度「お約束」として受け入れられるんだろう。でも一旦スレッドの外に出ると、なんというか、こう、酷く悲惨に見える。
この子は自分でものを考えることが出来るのかな? おじさんは心配に思う。
君が僕を不快にさせたくて書き込みを続けているのなら、残念だけどそんな虚ろに使い古された言葉でおじさんは揺るがない。
あるいは何か建設的な意見交換をしたいなら、もう少し言葉を選ぶべきだし、何も考えていないなら(もしくは本心を書き込んでいるなら)、おじさんも何も言うことは無い。

いや、ある意味で僕は不愉快に思っている。だけどそれは君の言葉が僕の痛いところを突いて胸に刺さったからではなく、君という存在そのものへの不快感だ。
たとえば君は車に轢かれた猫のように無力に見える。腹からはみ出した臓物や、アスファルトに黒く広がった染みは忌まわしく、出来れば直視したくない。猫は力なく鳴き声を上げるけれど、僕にはどうすることも出来ない。というより、暫く観察して、僕は助かる見込みは無いだろうと判断した。
これ以上猫を見ていても仕方が無いし、そんなことをしていたら決定的な瞬間(別の車に頭や腹を踏み潰されるとか)を目にすることになるかもしれない。冗談じゃない。
猫に駆け寄って、車に轢かれない位置に移動してやるとか、更に動物病院に連れて行って安楽死させてやるとか、そんな優しさも僕は持ち合わせていない。そういうわけで、専ら自分自身のために、僕は自分が冷たい人間であることを肝に銘じて、その場を立ち去ろうと思う。
そんな所だ。
そういった自虐的な不快感でよければ、君は結構うまくやれていると思うよ。おめでとう。

でも僕はこういった結末を残念にも思っている。
前述の通り限りある貴重な時間を使って行われたやり取りのなかで、僕も君も何も得るものが無いとしたら、それは本当に勿体無い事だ。
でもこの世界に存在しているのは君と僕だけではないから、実際は結構何とかなるんじゃないかとも思っている。僕がそれなりにロクでもない子供であったように、君も数年後には、案外まともな父親になっていたりするかもしれない。そうだったらいいな、と思う。
たとえば、こんな妻を得て、こんな夫になって欲しい。子供はこんな子達が良い。

「コイツバカじゃねーの?」と呆れて携帯を閉じる君の中に、何か少しでも変化があれば良いと、おじさんは半分くらい本気で思っている。
僕は多分1週間もしないうちにヤスヲの事を忘れ、ゲームをやったり、閑を読んだり、映画を見たり、友達と飲みに行ったり、エロ小説を書いたり、犬猫と遊んだりして、楽しくも平凡な毎日を送るだろう。あるいは君もそうかもしれない。
でも時々はこのエントリーを読み返して、「そういやこんな事も書いたっけな、俺バカじゃねぇの? m9(^Д^)プギャー」なんて笑うと思う。いや、寧ろ今この瞬間が可笑しくてたまらない。

おじさんはそんな自分を愛しています。
君はどうですか。

それでは、君の人生が、君にとって豊かなものでありますように。
さようなら。
 
 
「ヤスヲちゃん、君の大好きなサイレントヒルを貶してゴメンネ。僕が悪かったよ」
 
 
 
( ´∀`).oO(小説もこの位の勢いで書けたらいいのになぁ…)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.jeha.org/mt3/mt-tb.cgi/147

コメント (5)

Anonymous:

ああそう。なるほどね。
俺はなぁ、昔から他人を一人(集団だと仕返しが怖いから)からかったり、いじめたりするのが好きなんだ。
飽きたら他の奴に乗り換える。
それは生き甲斐と言ってもいい。
常に誰かに嫌な思いをさせてないと毎日が楽しくない。つまらなくて死にそうなんだ。
今でも過去に俺の標的になり嫌がらせしまくった奴の顔と名前ははっきり覚えてる。
中には俺を罵倒してきた奴もいたが、それがまた快感なんだよな。俺に対する悪口は最上の褒め言葉と言ってもいい。
それを肴にセンズリこいたこともある。
今回はお前さんが標的になっただけだ。運が悪いことに。
まあ、お前さんはちゃんと謝ったし、もう来ない。

俺は高校卒業した後ずっと無職のままなんだよな。ニートって奴だ。
だから毎日が退屈。職探しなんてする気は無い。その気分を晴らすために、俺は他の標的を探すとするよ。ゲームばかりじゃ飽きるしな。

jeha:

それじゃあやっぱり俺に出来ることは何も無いな、子猫ちゃん。
まぁけっこうウンザリしたから、今晩のおかずにでもするといいよ。

ちょっとしんみりしちゃったからあおりっぽい部分は消しておこう。

Anonymous:

本当に最後の一言

サイレントヒル3はやっとけ。

以上。

jeha:

ギャルが主人公なゲームなど未来永劫やらん! 死んでもやらん!
と思ったけど俺クロックタワーとかやったわー。
まーやりたいゲームがなくなったらやるかもしれん。オッサンが気になる。
でもなんか心置きなく叩いてヤスヲちゃんincしてワーワーやってすまんすまん、ってことになりそうな予感。
そうなったらまたよろしく。

Anonymous:

あー俺3はそこまで好きじゃないから
叩いても構わんよ。

コメントを投稿

About

2005年04月20日 16:51に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「おしごとおわた」です。

次の投稿は「困った」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。