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映画三昧

借りて見て返してまた借りて見る。
何度も返しにいくのが面倒だから新作は避けました。

・ランダウン
WWEの元スターロック様の映画。
レストラン経営を夢見るも、出自の関係でギャング(?)のボスに首根っこ掴まれて荒っぽい仕事をさせられているマッチョなアニキ=ロックさんが主人公。
ロックさんが格好よく大暴れする映画。コレでもかと戦いまくり。アクションは演出的にもご本人の動き的にも格好良かったです。
話の方は可もなく不可もなく。普通のアクションアドベンチャー。
気になる点を上げると、まず下ネタが多い。これは脚本の好みによるものなのか、何か明確な意図があるのか、ちょっとお下品なネタが多いです。ネタそれ自体は微笑ましいものが多いんだけど、それが目に付くところが気になる。あとテンションが高い。下ネタも含めて、話もキャラクターもぶっ飛んだ感じでついていけない部分があった。主人公の相棒の喧嘩技(稲妻さん)とか。良くわからんかった。
まぁ俺的には主人公の設定と暴れ具合でもうお腹一杯夢見心地だったので満足です。

・二十日鼠と人間
多分だいぶ昔のアメリカが舞台であろうドラマ。ゲイリーシニーズ扮する農夫が、ちょっと頭の弱い相棒(マルコヴィッチ)と共に旅をしながら農場を手伝うという話。
ゲイリー大好きです。何で好きになったのかは忘れたがもう昔からあのクセのある顔が好きだ。
最初のシーンでゲイリーシニーズが出て来た瞬間にもうオチも読めようという話なんだけど、それでも良い話だったというか、面白かった。楽しい話ではないけど、結末に至るまでを興味深く眺められたというのか。
でもゲイリーとマルコビッチはどういう切欠で旅するようになったのか。少し気になったがはっきりと明らかにならないままだった。
爺さんがいい味を出している。

・ラストゲーム
デンゼルワシントンです。高校バスケのスーパースターを息子に持つ親父の役。
親父は服役中で、息子を州知事の母校に通わせるよう説得したら刑期を短くしてやる、といわれて一時刑務所から出て息子を説得にかかる。ミラジョヴォビッチも出ている。
結論から言うと何も面白くなかった。
なんていうかまずまとまりがない。編集が下手なのかな。シーンのつながりに必然性を感じられないというか、1本の流れになっていないというか。「え? どうしてこのシーンの後いきなりそこに?」と思ってしまう。
個々のシーンも何を伝えようとしているのかイマイチわかり辛い。特にクライマックスのバスケシーンがよ。わからんよ。父は息子に、製作者は観客に何かを伝えようとしているのはわかるが俺には伝わらん。
その割に安易な結末に落ちついて、そうかと思ったらまた意味不明なシーンが挿入されるし。
面白くなかった。

・THE ONE
ジェットリーです。マトリックスを蹴って撮ったという映画。
お話は、この世界が125の異次元(パラレルワールド)を持っていて、それぞれに違う自分が存在しているが、その自分が死ぬ(殺す?)度に他の自分がエネルギーを吸収して強くなるという話。開始時点で悪いリーは123人を殺していて、残るは125の宇宙の存在を知らないこの(俺たちがいる)次元のリーのみ、という状態。
全体としてはジェットリーのほかの主演映画と同じ雰囲気。出来は変わらんと思う。マトリックスを蹴った甲斐はあったか? といわれたら……アレも2以降はコケたしねぇ。いいんじゃね? って感じ。
フツーのアクション映画としてまーまー楽しめたけど、それとは別に萌えキャラがいましたよ。悪リーを追う宇宙刑事みたいなもののコンビの片割れ。白人の方、フィンチ。ちょっと斜に構えてて乱暴者だけど根はいい奴という。コレがコンビであり先輩(上司)である黒人の方に何か話しかけるときに「発言していいっスか」って言うんだよな。これが可愛い。他の台詞も一々良い。吹き替えの声もハマっていて、そういう変な楽しみ方をした。
でもオチのつけ方に矛盾がー。元のリーはどこにいるんじゃい。

・スナッチ
なぜか小難しい退屈な映画だと思って見てませんでした。面白かったわ。あと上記のフィンチが主人公だった。知らんかった。
バイオレンスコメディとでもいうのか。とにかくいろんな人が出てきてボコボコ死んだり怪我したりするんだけど重苦しくなく、かといって馬鹿馬鹿しすぎない。テンポ良くガンガン話が進むのも楽しい。カット割が小気味良い(ギャンブルと飛行機が好きだ)。たくさん人が出てきてハイスピードで話が進むのに、物足りない所も、理解不能な所もないのが宜しい。ノリの良い音楽に酔っているような気分だ。大変満足した。オススメ。

ふと思ったのは漫画の鋼の錬金術師のテンポの速さもこういう楽しさを目指しているのかなー、ということ。いや、この域には全然達してないが。物足りなさ、置いてけぼり感が断然上回るんだよなー。メディアの差だろうか。

・回路
ホラー。全く楽しめなかった。早送りしようかとかなり思った。
前半、ビジュアル的には怖い系。センスは良いと思う(俺の怖い気分スイッチが入っていなかったんで、怖くは感じなかったが)。
でもストーリーがなー。むしろこれストーリーとか小難しい理屈いらなかったんじゃないの? という気がした。コワイコワイで最後まで突っ走った方が良かったんじゃ。
つか、後半で人がボコボコいなくなっていくと、その上ぽっと拳銃とか出てくると、もうどうしようもない「有り得なさ」が漂う。こういう幽霊ホラーの怖さって、「現実に幽霊とか出てきて似たような目に遭うかも」という所にあるような気がするんで、ひたすら日常に塗りこんでいくべきだと思うんだけど。ここまで飛躍するとまったく怖くなくなってしまうと思うんですがどうですか。
その理屈も殆どが登場人物の口から(やや唐突に)説明される上に、説明されても共感できないから、のめりこめない。なんつーかこう、宗教の人がやってきて神の奇跡とか語られてる感じ? 普通「アンタ頭おかしいんですか」って思うじゃない。映画だから「ああ、この映画ではそういう設定になってるんですね」と理解はするが。口で語らず感じさせてくれよ。
そのわりに、自殺と自然消滅の違いとか、赤い部屋に入った場合と入らない場合の違いとか、細かい所はウヤムヤ適当な感じで更にガクー。

・GERRY
マットデイモンです。
砂漠に迷い込んだ二人の青年。生き残ったのは一人だけだった。そんなコピーがついていた気がするが、本当にそれだけだった。
殆ど環境映画っつーの? そんな感じ。ストーリーとか葛藤とかトリックとかない。
ただ砂漠をさ迷って、一人が死ぬ。その過程。それだけ。ほんのり悲しみは漂うが、衝撃は少ない。全体的に何もかもが希薄だ。水9:ウィスキー1みたいな。
それを面白いと思うかどうかは人それぞれなんだろうが、俺はそう思いませんでした。
酒はロックで飲みたい。

残り。
・EYE
・カリートの道
・デットコースター
・メメント

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2005年12月26日 16:58に投稿されたエントリーのページです。

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