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DVD適当感想

・アンダーワールド2/★★☆☆☆(イマイチ)
ヒロインの相方(野郎)が割と可愛いので見てみたんだが(アーバンレインの金髪みたいな)、イマイチだった。
吸血鬼と狼男をメインにしたアクション映画なのに、ヒロイン・ヒーローが全然格好よくない。敵のボスも。
ヒロイン(吸血鬼)は見た目黒コートの2丁拳銃で格好よさげだが、超人的で「格好いい」アクションシーンがほとんどナシ。
その恋人、吸血鬼と狼男のハイブリッドでスーパーマンな設定のお兄ちゃんは、肌をグレーに塗って、上半身裸なだけ。やはり超人的なアクションシーンはなし。てか簡単にやられたりする。
なんかなー、全体的に演出がショボいってか、こういう映画に必要なのはもっと派手で爽快な主人公の活躍だと思うのだがどうか。ハリウッドに毒されていますか。
見せ場がトラック(主人公)と羽つきバンパイア(ボス)のチェイスとかね。トラックに掴まってるボスを壁に擦り付けるとか。そんなん人間でも出来るんじゃよ!
なんか方向性を間違ってるような気がした。

・オリバーツイスト/★★☆☆☆(イマイチ)
見るのが面倒くさかった。
世界名作劇場の小公子のように、本当はいい子な孤児が不幸な目に遭うとかそういう話。
序盤に魅力がなく、中盤は芝居がかった不運ぶりに嫌な気分になり、終盤はわかりやすくハッピーエンドに落ち着く。
そして主人公に魅力がない。礼儀正しい良い子という設定で、俳優の見た目は可愛らしい。が、それだけ。ただ不運に翻弄されて部屋の隅っこで丸くなっているだけの、ひ弱な良い子。本人は何もせず(ひたすら煮え切らない)、勝手に状況が変わって幸福がやってくる。ちょっと歪んだ趣味としては翻弄される薄幸の美少年が良いのかもしれないが、映画の主人公としては魅力がない。
映画の雰囲気以外は見るべきところがないと思った。服とか小道具は良く出来ていたと思う。

・イーオンフラックス/★★★☆☆(普通)
普通といっても内容だけ見たら、テレビでかかる、あまり聞いたことない名前のアクション映画くらいの出来。
シャーリーズセロンのプロモと考えればそれなりの出来かと思った。黒髪美しかったよ。

・サウンドオブサンダー/★☆☆☆☆(うんこ)
ジュラシックパークとかそんなレベルのチープなパニックSF映画。とりあえず画が悪い。虫の大群とかCG感丸出しで(服についた虫が明らかに浮いている!)、太古の森やマンションの庭なんかもセット撮影がバレバレな空気感。背景のCGものっぺりしていて、なんだか大昔のわざとらしいスクリーン合成を思い出した。
お話のほうにもヒネリがなく、あとこういうタイムトラベルものでいつも思うんだけど、過去を変えてより良い未来を作っても、本人がすでに経験した悪い現在がなかったことになるわけではないじゃない。
特に過去を変えた主人公が戻る現在は何処なのよ? それもと戻る場所がなくなって消えてなくなるのか? だとしたらそういう行為は「命(存在)を捨てて世界を救った」という解釈でもっと厳粛に描くべきではないかと思うんだけど。この映画に限らず。

・ホテルルワンダ/★★★★☆(面白い)
こういう内容で面白かったというと不謹慎かもしれないが、映画として見ごたえがあった。これは映画スキーの署名運動でようやく劇場公開された作品だけど、このくらいの出来なら普通に劇場公開してたってよかったんじゃないかと思う。
虐殺のシーンとか、本当にこういうことがあったんだと考えるとスゲー怖いな。戦場のピアニストでもそうだったが、とにかく簡単に人が殺される。
それをいろんないみで助けられない世界と自分が寂しい。劇中でもいわれているが、こんな状況がライブ映像としてテレビで放映されても、「怖いなー」で終わってしまうだろう。まず間違いなく。知り合いが電話をかけてきて、俺が頷くかちょっと金を出すくらいで命を助けられるなら、要するに具体的な手段が提示されれば多少の骨は折るけど。
とかそういう面倒くさい話は抜きにしても、お話や演出が良かった。緊迫感があり、素直にのめりこめる。面白かった。

・ミュンヘン/★★☆☆☆(微妙)
やっぱり俺はスピルバーグとはあわねーみたいだ。最初は真面目に見ていたんだけど、なんか途中から面倒くさくなってきた。見続ける魅力がねぇ。

・クラッシュ/★★★☆☆(普通)
うーん。別に悪くはないんだけど、盛り上がりに欠けるというか、凡作だと思った。やっぱり途中でダレちゃったよ。ミュンヘンよりは最後が気になったけど。

・ステイ/★★★☆☆(普通)
画は美しく、演出も良いが、意味不明気味な展開にちょっと見るのが面倒くさい映画。
「これでオチはどうまとめるのかなー」と思っていたら、こう……ネタバレになるので詳しくはかけないが、「それはねーだろ!」というオチだった。
まーべつによく出来ていればアレでも良いんだけど、オチに感じるものがガッカリ感だけなんだよね。満足できない。てか「まさか××じゃねーよな?」と否定したかったオチであった。アワワー
でもまぁ全体通した印象は悪くねーかな。あのオチなら途中の展開や演出、カット割りっつーの? も納得できるし。「あるある!」みたいな。

・ロードオブウォー/★★★★☆(面白い)
武器商人の話。淡々とした展開に、不道徳な主人公なのに説教臭くなく、話自体も意外に楽しめた。面白かった。
主人公はどっちかっつーと悪い奴なのに、軽い語り口のおかげで、その活躍がイヤミじゃないって言うのか。かといってダークヒーローとして喝采するようなもんじゃなく、純粋にどうなるのか興味が持てる。
オチの付け所も良かった。
ミュンヘンとクラッシュを先に見て、「俺はハリウッドのわかりやすい馬鹿アクションしか面白いと感じなくなってしまったのか?」と思ったのだが、コレは面白くて安心した。

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2006年11月16日 16:50に投稿されたエントリーのページです。

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