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ミスト見て来た

金と時間を割く価値のある、よくできた映画であった。
キングの大好きなB級っぽさアリ(オレ的には序盤の触手が安っぽくて残念だが! キングおじさんは喜びそうだぜ)、アクション映画的スカっとする(どっと笑える?)活躍シーンもあり。でも最終的には拳で容赦なく殴打されるような話。
またスタッフロールの演出がいいんだ。余韻に浸れる良いBGM。
似た感触の話だと…蝿の王とか? あとCUBEとか。
そのへん好きな人は見に行って損はないと。
俺は池袋で見たんだけど、客は20人くらいで、ガラガラだった。平日だけど。
多分来週くらいで終わっちゃうと思うんで、興味のある人は見ておいた方がいいですよ。

チケット買う時ヴィゴたんの新作のパンフもらった。予告も見た。マフィア姿がなんつーかこう、ホモスキー的な話を抜きにして、色気のあるおっさんになっていた。JOJO第5部のギャング的な。体結構ユルかったけど!
話もおもろそうだしちょっと見たいぜ。

以下ネタバレというほどではないけどやや突っ込んだ感想。見る予定の人は読まないが吉。

俺は原作を読んでいて、原作とは結末が違うことを知っていたので、ラスト付近までの筋書きが原作とほとんど違いがないあたりでもうオチの予想がついてしまった。でもそれが却って悲壮感をあおったというか。
「やめて! そんな終わり方はやめてあげて!」と思いながら見てた。
神様はなんて酷いことをなさる! と終わった直後に思ったけどあれは試練だったんだろうか。もちろん人が作った話だから神の意志なんざ関係ないんだけど、たぶん主人公は失敗したってことなんだろうなぁ。
(原作のキングは敬虔なクリスチャンで、神の存在を匂わせる展開がよくある人なので、映画版もその辺りは意識していると想定)
そういう試練を課すという点では残酷な話だが、でも間違った話ではないと思う。あとこの終わり方のほうが霧の特性が良く出ていていいな、とおもた。

てか、あんな短期間で人間がいかに絶望するものかが無理なくしっかり描かれているところが良い。
絶望とか狂気とか生き地獄の表現を学びたい人にはオススメだヨ!
ただザクザク残酷に人を殺すだけではああいう嫌悪感は生まれないからな。

バイカーおじさんの台詞「俺も神を信じてるが、神はそんなに血に飢えちゃいない」が格好良かった。シビレた。
もちろん店員とかばーちゃんも格好良かったけどな!
主人公はアメリカの良きマッチョでとても目の保養になりました。

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2008年06月07日 23:33に投稿されたエントリーのページです。

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