一期一会
一期一会
東村山市野口町1-23-16
どうよこの店構え。東村山駅西口を出て道なりに進み左手、和菓子屋餅萬とお茶屋さんの間の細い道に入ってずーっと進むと、住宅街のなかにぽっとこれが出てくるのだ。格好良いじゃないか!
どう考えても洋酒の出てくる店ではないのだが、格好良いから行って来た。一人で。
店の中が見えないこともあり、ビクビクしながら入ってみたら、お客は座敷に一組だけ。平日だしな!
座敷とテーブルが二つずつに、カウンターが10席くらいの小さな店だ。BGMはジャズっぽい曲。良い雰囲気。
まずは恒例の中生に、お店オススメの生湯葉豆腐と地鶏のたたき、それにジャガイモのサラダを頼んだ。
お通しのホタルイカ。塩辛っぽい味だが、もっとさっぱりしていて、一言で言うと、旨い。マジ旨い。オヤジに食わせたい。
生湯葉豆腐。上に乗っているのはウニと山葵と、キャビア? とんぶり?
一見普通の豆腐だが、濃厚で素晴らしく旨かった!
地鶏のタタキ。本当はレバ刺しを食いたかったのだが、内臓はないとの事で、生に近いたたきを注文。しかしやや後悔。
いや、これ自体は非常に旨かったのだが、水っぽいものばかり頼んでしまった。もっと乾いた食べ物も頼むべきであった。気づいたときには腹いっぱいだった。
おいしかったけど、一人で食うにはちょっと量が多いね……(一人で来るから悪いんだお……)
ジャガイモのシャキシャキサラダ。パセリとベーコン、ニンニクチップの風味が効いていてんめー。
ネットで下調べした際に、「たらふく食った後の2件目にしたからあまり食えなかった」みたいなコメントを見かけて1件目として行ってみたのだが、失敗であった。メニュー(手元にはなく、壁にあるだけ)は酒のつまみオンリーであり、モロに飲み屋。多少腹を満たしてから店に入り、料理をゆっくり食らいながらチビチビやるのが正しい利用法である気がした。
いや、俺はとりあえずメシ食って、腹がこなれたところに酒を流し込む飲み方が好きなのだ。その状態で朝までダラダラ飲みたい派である。
はじめに「おなかすいてるんです」と言ったら「ご飯物がよければ雑炊ありますよ」と言ってくれたのでたのんだ雑炊。
飲み会などで常々「ご飯物を真っ先に食いたいなー」と考えていた俺は、「雑炊すぐ作っちゃっていいですか? 後にしますか?」というマスターに「今食べます!」と元気よく答えたのだが、後から料理を持ってきた従業員さんに「ちょっと早かったかしら。ごめんなさいね」とか言われてしまった。いや、俺が頼んだんですよ!! なんで飯物がしめなんだろうか。
しかしまた水物であるよ。
ビールの後に頼んだ謎の日本酒。メニューにあった酒を頼んだら入荷待ちで、似たお酒を出してくれた。日本酒が全くわからない俺は名前でテキトーに選んだだけだったのだが、おとなしく頂いておいた。やはり日本酒は俺の口にはあわねーな、と思いつつも全部飲んだ。
徳利代りの器がオシャレだ。ちなみにこれらの器は基本マスターが作っているのだそうだ。カウンターにおいてあった紹介記事で読んだ。
キュウリのごま塩和え。マスターがサービスで出してくれたようだ。
ニンニクチップとごまの香りが素晴らしく、めちゃくちゃ旨かった。俺キュウリ大好き。ニンニクもごまも大好き。
たっぷり1時間半、黙々と飲食いして帰ってきた。料理がべらぼうに旨く(いや、今までチェーン居酒屋ばっかりだったせいかもしれんけど)、居心地も大変よかったと俺は思っているが、お店からしたら「なんじゃろこの客は」と思われていたかもしれん。カウンターで堂々と写真とってたしなァ。店で写真撮るのってはじめてだったけど、一言断ったほうが良いんじゃろか。
会計の時、マスターとちょっと会話。また来て下さいね、と言われ、俺もまた行きたいのだが、やはり酒が。日本酒がさっぱりわからねぇし基本口にあわねぇ!
生ビールもおいしく飲めるのはせいぜい2杯目までである。
せっかく居酒屋に行ってるのにウーロン茶ってのも勿体ねぇしなぁ。焼酎、泡盛なら割と飲めるんだけど、銘柄わからんし……。
まぁ次行ったときは正直に聞いてみよう。
あと天ぷら。今回腹いっぱいになってしまって食えなかった天ぷらを頼んでみたい。
でも次はバー探索だ。久米川に行くのだ。自転車で。……一人で。('A`)