2006年09月26日
[信On]今日の俺
信には二つの回復職がある。
一つは薬師。他MMOで言う所のクレリックだ。戦闘中に死亡した人間を生き返らせる「蘇生」と、いわゆるリジェネ「活身」が特徴。
もうひとつは僧。サブヒーラーだ。サブヒーラーというとEQで言うならドルイドやシャーマンだが、働き的にはパラディンに近い。薬師がヘイト(タゲ)を貰わないようにチマチマ回復するのに対し、僧はややタゲを集めつつ豪快に回復することが求められるため、耐久力も必要になる。薬師とは違い、攻撃術の数が多かったり、活身の代わりに、武器に生命吸収効果をつける技能がある。
どちらもインスタントヒールと、戦闘終了後の蘇生技能(転生)は持っている。
戦闘開幕薬師は盾(鍛冶)→神職・僧→陰陽師と活身を入れ、僧はサブ盾(侍)や忍者等殴り職に生命吸収を入れる。誰かのHPが大幅に減った場合は、基本的に僧が回復する。特に全体回復技能は僧が優先して使用する。それが基本であるように思う。
そして今日、薬師である孝四郎は稲葉のTDに来ていた。
TDといっても千葉の遊園地ではない。トライアルダンジョンの略で、パーティ自動編成機能のあるインスタンスダンジョンだ。
このTDの自動編成機能は群雄でしか機能していない=利用者がいないらしく、他鯖では専ら徒党を組んでからTDに挑戦するそうだ。
その群雄でも人が少なければ自動編成されない=待ち続けることになり、俺は15分ほど編成を待った後に諦め、勧誘希望を立てて採取したりしていたのだった。そこに美濃は稲葉城からお呼びがかかった。
メンバーは薬師である孝四郎のほかにLv40代の鍛冶、忍者、Lv30代の陰陽師、僧、巫女。ここまでは職バランスが取れているが、あと一人が見つからず、自動編成に頼ることになった。
6人でTDに入り、編入されたのは鍛冶。バランス的には微妙だが、まぁ仕方ないというか、俺的には別にどうでも良い。文句を言う人間はいなかった。
陰陽師のレベルが低めであったり、その他のアタッカーが忍者しかいないことから、回復面に問題はないものの、戦闘は長引いた。
そんな中、巫女は薬師である俺から先に詠唱を入れていたが、俺は特に気にしていなかった。
詠唱とは。ターン制エンカウント戦闘の信独特の技能だ。
後衛陣(神陰僧薬)の使用する術の大半には「準備動作」なるものがある。
たとえば治療の場合、技能から治療コマンドを選択した後、1ターン目で治療準備、2ターン目で発動となる。準備から発動までは無防備な状態となり、攻撃されると通常より大きなダメージを食らったり、気合(MP)にもダメージを受ける。準備中に攻撃を受けて気合が0になると一時的に行動不能状態になり、当然術は発動しない。準備中に金縛り等の行動不能系術を喰らっても同様となる。
そこで神職の「詠唱韻」により、この準備動作を省いて直ぐに術を発動できるようにするのだ。
本当なら詠唱は僧から先に入れていただきたい。緊急に蘇生が必要になりそうな気配の時のみ薬師を優先させて欲しい。薬師としてはそんな気分でいる。
まったりした狩りでの薬師は、準備動作のない呪霧と活で充分なのだ。詠唱は僧にくれてやって紅蓮とか打ってもらえばいいのだ。そういう気分だ。が、余裕があるがゆえにどうでも良いと思った。昨日の千引では活と治療で一杯一杯だったが、今日は1発目に防御呪霧を入れる余裕すらあった(というか打撃力が低くてそうしても厳しかった)。
戦闘数回目。俺はおかしなことに気がついた。技能の数が少ない。
昨日の戦闘ではスクロールするほどあった技能の選択肢が、今日は一画面におさまっている。具体的には治療がない。実装する技能を間違っただろうか。いつだったか合戦場で、転生と蘇生を間違えて対人戦闘に入り、死人が出てはじめて気がついた恐怖の記憶が蘇る。あれは迂闊な俺の人生の中でも最悪の失敗であった。
しかし今日はまだ大丈夫だ。余裕がある。
戦闘終了後、実装技能を確認。間違えてはいない。ちゃんと治療は入っている。もしやTDってのは治療が使えないのか?
そんな質問をチャットーバーに打ち込もうとした瞬間、思い当たった。
俺はある予感を胸に所持アイテム画面を開いた。
そして愕然とした。
水がない。
薬師の「治療」、回復技能を使用するには水が必要だ。
水を持っていない薬師はインスタントヒールを使えないヒーラーである。
リジェネと蘇生しか使えないヒーラー。ケアルが使えない白。
あっ、ありえねぇ……ありえねぇよ、俺!!
言えない。いくら活身がメイン回復技能であっても、Lv43にもなる薬師が「水を忘れてきた」なんて、採取も後戻りも出来ないTDに水を持ってきていないなんて絶対に言えない。言えば確実に、今は和やかな徒党の空気が凍る。
言えない。
そして俺は代わりにこう言った。
「あ、巫女さん。韻は僧さんからで良いですよ。俺は活身使いますから」
さも当然の事のように、後ろめたいことなど全く何ひとつないかのようにそう言った。実際、今までに何度も言った覚えのある台詞だ。
しかしその時、モニタを見つめる俺の顔は引きつっていた。
幸い僧はすぐさま「はい。欲しいです:)」と言ってくれた。場を和ませるためか、本当に欲しかったのか。中には「インスタントヒールは薬師が優先でやれ」という僧もいるのだ(それにしたって紅蓮とか打つだろうと思うのだが)。
何にせよ、話のわかる僧で助かったゼ。
実際この僧は良くやってくれた。技能使用宣言の語尾に「コレクション」がつくのがやや気になったが(「鍛冶さんに英明コレクション:)」「全体回復コレクション:)」等。何がコレクションなのか)、回復や全体回復を早めのタイミングで入れてくれたので、俺は活身と呪霧を入れていれば良かった。
強い敵が出てきませんように。ボスなんか出てきませんように。僧が気合を使い果たすことがありませんように。割れたり不意の戦闘で俺が治療を使う必要が発生しませんように。
人知れぬ苦悩を抱えた俺が緊張しながらも「もうどこにいるんだかさっぱりわからんw」等と軽口を叩く1時間が過ぎ、二つ目の宝箱。
すぐにでも駆け寄って中を検めたい気持ちを押さえつつ、ガン見した。出ろ出ろ出ろ。水。出て来い!
果たして、先頭を歩いていた鍛冶が宝箱に手をかけ、オレンジ色の文字でチャットウィンドウが埋まる。その中に水があった。3個中2個が俺の懐に入った。やった!!!
治療1回につき1つ水を消費するため、たった2回ではあるが、あるのとないのとでは大違いだ。
そして終了時間間際、依頼達成のための最後の敵を発見した。
全体攻撃術が乱れ飛ぶ戦闘で、俺は「危なくなったら当然回復しますよ^^」とばかりに全体治療を1回使い、戦闘が終了する前に制限時間を迎えた。
「治療の出が遅い薬師だ」「サボり気味だ」とは思われたかもしれんが、まさか水を忘れたとは思うまいよ。
あと1歩のところで依頼は達成できなかった。そういえば薬師の目録も出なかった。
だが、俺は「蘇生と転生を間違えた事件」以来の未曾有の危機を乗り越え、やり遂げた気分で一杯になり、機嫌よく甲府に帰還したのだった。
孝四郎やることリストやりたい順
・TDで心得5を得る。採取にが欲しい。
・丹を握って調合3を終わらせ、秘薬調合を覚える。
・奉行試験をやる。
・楮5を1枚入手して特化目録を貰う。東尋坊、忍者砦、合戦。
投稿者 jeha : 2006年09月26日 13:26
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コメント
「援護射撃が出ないと思ったら矢がなかった」などのケースもこれに含まれます。
合戦でやらかすと割と死罪ものです。正直スマンカッタ。
投稿者 えりあ : 2006年09月28日 01:24
神職の援護射撃ってそんなに必須なの。知らんかった。
投稿者 jeha : 2006年09月28日 13:59
後詰とか本陣クラスの武将やってる時だと矢一本が前衛の命を救ったりします。
3連発で援護発動とか平気でするのでちょっと脳汁ものですよhehehe
そんな状況になること自体がやばいって言われたらそれまでですが。
投稿者 えりあ : 2006年09月28日 15:24
武将なんて2回チェレンジして敗れた記憶しか御座いません。2年半前の話であります。
投稿者 jeha : 2006年09月28日 16:45